教育訓練給付金は50代でいくら戻る?3種類の違いと、45歳で切られる制度
📚 この記事は、公的機関や公式サイトなど信頼できる情報をもとに、50代の目線で調査・執筆しています。
資格を取ろうと調べ始めると、費用の話で止まる
50代から資格を取ろうと調べ始めると、必ず出てくるのが「教育訓練給付金」です。受講料の一部が戻ってくる制度、というところまではなんとなく知っていても、いくら戻るのか、自分が対象なのかは分かりにくいものです。
どの資格を選ぶかは50代で取って役立つ資格は?、暮らしに活きる資格は50代女性におすすめの資格7選にまとめています。この記事は、資格そのものではなく、教育訓練給付金でいくら戻るのか、自分は対象なのか、いつまでに何をすればいいのかという、お金と手続きの話に絞って解説します。
本記事の金額・要件は2026年8月時点のハローワーク公式情報にもとづきます。制度は改定されることがあるため、実際に申請する際は最新情報をハローワークでご確認ください。
① 教育訓練給付金とは(受講料の一部が後から戻る制度)
教育訓練給付金は、厚生労働大臣が指定する講座を受講・修了すると、支払った受講料の一部があとから戻ってくる制度です(ハローワークインターネットサービス「教育訓練給付金」、2026年8月時点)。
先に受講料を全額払い、修了後に申請して、一部が戻ってくるという順番です。給付が先に受けられるわけではありません。
なお、支給される額が4千円を超えない場合は支給されません。
② 3種類あり、戻る割合が20%〜80%まで違う
教育訓練給付金には3つの種類があり、対象講座や戻る割合が異なります。
| 種類 | 戻る割合 |
|---|---|
| 一般教育訓練給付金 | 20%(上限10万円) |
| 特定一般教育訓練給付金 | 40%(上限20万円)。資格取得+就職で50%(上限25万円) |
| 専門実践教育訓練給付金 | 50%(年間上限40万円)。資格取得+修了1年以内に就職で70%(年間上限56万円)。さらに賃金が5%以上上昇で80%(年間上限64万円) |
「80%戻る」という話を見かけることがありますが、これは専門実践教育訓練で、資格取得・就職・賃金5%以上上昇の3段階すべてを満たした場合の話です。受講しただけで80%戻るわけではありません。
また、専門実践の70%・80%と特定一般の50%への引き上げは、令和6年10月1日以降に受講を開始した場合に限られます。
専門実践教育訓練は最大3年間、通算上限192万円まで受けられます。
③ 50代がいちばん注意すべき点:訓練中の生活費は出ない
ここが、この記事でいちばん伝えたいことです。
専門実践教育訓練を受講している間、失業状態にある方向けに「教育訓練支援給付金」という別の制度があります。雇用保険の基本手当日額の60%が支給される、生活費の支援にあたる制度です。
この教育訓練支援給付金は、受講開始時に45歳未満であることが支給要件です。50代は対象外です。
つまり50代が使えるのは、受講料の一部が後から戻る給付金だけで、勉強している間の生活費は出ません。 「教育訓練給付金」という名前だけを見て、生活費も含めて支援してもらえると考えていると、資金計画がずれてしまいます。
なお、教育訓練支援給付金の制度自体、令和8年度末までの暫定措置とされています。
④ 自分が対象かどうか(雇用保険の加入期間)
教育訓練給付金を受けるには、雇用保険の加入期間が条件になります。
自分が対象かどうかは、ハローワークの「支給要件照会」で事前に確認できます。照会票と本人確認書類が必要で、本人来所・代理人・郵送・電子申請のいずれかで行い、電話での照会は受け付けていません。
⑤ 受講を始めてからでは間に合わない
金額と同じくらい見落としやすいのが、手続きのタイミングです。
専門実践・特定一般教育訓練を受けるには、受講開始日の2週間前までにハローワークで受給資格確認の手続きを済ませておく必要があります。
その前提として、ハローワークの訓練対応キャリアコンサルタントによる訓練前キャリアコンサルティングを受け、ジョブ・カードの交付を受けなければなりません。
「講座に申し込んでから給付金のことを調べ始めた」というタイミングでは、間に合わない可能性があります。申請自体も、専門実践は受講開始から6か月ごとに年2回、特定一般・一般は修了日の翌日から1か月以内と、種類によって異なります。資格を決めたら、講座に申し込む前にハローワークへ相談しておくのが安全です。
⑥ どの資格が対象講座かは検索システムで調べる
教育訓練給付金の対象になるのは、厚生労働大臣の指定を受けた講座に限られます。 すべての資格・講座が対象というわけではありません。
自分が受けたい講座が対象かどうかは、公式の教育訓練講座検索システムで調べられます。資格を決める前に、一度検索しておくことをおすすめします。
よくある質問
Q. 在職中でも申請できますか?
A. はい。在職中・離職中どちらでも、雇用保険の加入期間などの要件を満たせば対象になります。
Q. 50代でも専門実践教育訓練は受けられますか?
A. 年齢の上限はありません。ただし、訓練中の生活費を補う教育訓練支援給付金は45歳未満が要件のため、50代は受講料の給付のみが対象になります。
Q. どの資格を選べばいいですか?
A. この記事では給付金の仕組みだけを扱っています。資格の選び方は50代で取って役立つ資格は?や50代女性におすすめの資格7選をご覧ください。
まとめ:戻る割合・生活費・タイミングを先に確認する
1. 教育訓練給付金は、先に受講料を払い、修了後に一部が戻る制度
2. 戻る割合は20%〜80%まで3種類あり、80%は3段階すべてを満たした場合
3. 50代は訓練中の生活費が出ない(教育訓練支援給付金は45歳未満が要件)
4. 雇用保険の加入期間は原則3年以上(初めての受給は特例あり)
5. 受講開始2週間前までの手続きが必要。申し込む前にハローワークへ
資格そのものの選び方は50代で取って役立つ資格は?、暮らしに活きる資格は50代女性におすすめの資格7選を、退職・転職前にもらえる他の給付金は退職・転職前に必ず確認!50代がもらえる給付金ガイドをあわせてご覧ください。